認証システムの部品を小型化して虹彩認証の搭載を実現

スマートフォンやパソコンのセキュリティの重要性が高まっています。不正アクセスやアカウントの乗っ取りなど、セキュリティ問題が報道されない日はないほどで、セキュリティは身近な問題となっているのです。スマートフォンに関しては、画面ロックをかけるのがセキュリティの初歩なのですが、パスワードを入力するのが面倒で、ロックをかけないで利用している人が少なくないのが現状です。虹彩認証とは、指紋と同じ生体認証方式の1つで、瞳孔の外側にある虹彩と呼ばれる環状の部分の模様を読み取って、本人確認を行う技術です。このモデルでは、赤外線LED照明で赤外線を照射し、赤外線カメラで眼球部分を撮影して、虹彩パターンを取得し、登録・照合します。他者受入率(他人の虹彩で認証を通過する確率)は10万分の1と、個人用の認証システムとしては信頼性が非常に高いのが特徴なのです。富士通では、虹彩認証システムを構成する部品を小型化することで、スマートフォンへの搭載を実現しました。赤外線を目に当てることを不安に感じる人もいると思いますが、光生物学的安全性試験(IEC 62471)を実施することで、目の安全に配慮しているということです。虹彩認証のメリットは、パターンやパスワードを覚える必要がないことで、パスワードをのぞき見される心配もありません。富士通の携帯電話やスマートフォンに搭載されてきた指紋センサーに比べると、手袋をした状態でも使えるのもメリットと言えるでしょう。

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